症例:急性の腰痛(ぎっくり腰)

バレーボールの部活動中、スパイクを打った時に突然激しい腰痛が発生し、自力で歩くことが困難となり、当院へ来院された。明後日の試合になんとか間に合わせたい。

■ A・S様: 女性 16歳  職業:高校生   症例報告集に戻る 

問診検査

≪問診≫

・腰痛が突如発生した日の部活動(バレーボール)でスパイクを打つ際、体をしならせた時に腰に激痛が起こる。

・自力で歩くのが困難である。

≪検診≫

・動作テストを実施。どの様な姿勢で痛みが発生するか検査しました。⇒上半身を屈曲(前屈み)で右腰部に激しい痛み。

・右足に体重が乗ると右腰部に激しい痛み。

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以上の事由より患部の筋肉の炎症あるいは筋肉疲労の可能性が考えられる。

・反り腰と猫背姿勢が見受けられる。


カルテより

【触診】

・右腰部の筋肉が硬化していて筋肉の柔軟性が失われている事により、衝撃吸収・分散作用が少ない

・筋肉の硬化に因って血管が圧迫され血液の巡りが悪くなり、硬化部にトリガーポイント(痛みの発生源)を確認

【施術】

・施術を腰、下半身中心に実施し、痛みの発生源を減少させ、腰痛を改善するトリガーポイント療法を実施

【術後】

・初回施術でA・S様は自力歩行が出来るようになり、ぎっくり腰の症状は大幅に軽減された

 

【2回目/施術】

・初回施術後、翌日に2回目の施術を実施。この時点でぎっくり腰の症状は緩和されていて、歩行中の痛み少ない状態にまで改善されている

・初回時の施術を踏襲し、腰部を中心とした痛みの発生源を除去するトリガーポイント療法を実施

 

【3回目/施術】

・前回施術2日後に来院。動作テストを実施。初回時に確認された腰を前屈みで発生した激しい痛みは見られない

・腰回りを中心とした仕上げのメンテナンス施術を実施し、腰痛治療を完了


コメント

バレーボールはジャンプ、着地による反復動作によって腰に疲労が蓄積されやすく、腰痛になりやすいスポーツです。筋肉の疲労だけならよいのですが、骨に異常をきたすと腰痛分離症、すべり症など回復に時間を要する損傷を起こすことがあります。中学生、高校生の部活動は整理体操などはするものの、身体のメンテナンスが不十分なまま激しい筋肉トレーニングや運動を続けてしまうので、パフォーマンスが落ちたり、けがをしやすくなります。Sさんは3日後に試合を控えており、今回は無事に腰痛が改善され試合に間に合いましたが、日頃から大切な試合などの前に体を痛めたり、ベストなパフォーマンスを発揮するためにも、身体のケアをしていきましょう。



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