症例:顎関節症

1週間前より顎に違和感があり、後に開いた口を閉じた時に痛みが発生。現状は口を動かしただけで顎に痛みが走る。歯科医から顎関節症と診断された。

■ I.K様: 男性 22歳  職業:大学生   症例報告集に戻る 

問診検査

<問診・検診>

・右上顎と下顎の境界付近に痛みを感じていて、顎を動かさない状態から動かし始めた時に激痛が走る。

・痛みの他に口を閉じる際に上顎・下顎の境界付近でクラック音が発生する。(カクンという音)

・右頬から顎にかけての筋肉が左と比較するとかなり固く、多少の隆起が見られる。

・痛みを訴えている顎に隣接している首の筋肉(胸鎖乳突筋)が固くなっている。更にその硬さは胸鎖乳突筋に隣接している肩の筋肉にまで及んでいる。


カルテより

<初回>

顎・首・肩にかけての筋肉の緊張を緩和させる為の施術を実施。ある筋肉緊張が緩和されてきた所で痛みや不快感の根源を無くす為のトリガーポイント療法と顎周りの筋肉矯正を実施した。肩や首の不快感再発を防止する為の姿勢指導及び再発防止体操を併せて実施した。

口を開閉する際の痛みは軽減したが、クラック音はまだ残っている状態。

次回4日後に引き続き上記施術を続けていく。

<2回目>

顎の痛みは軽減した状態を維持しているが、まだ残っている状態。パソコン作業が続いた事で前屈み姿勢の日々が続き首と肩のこりを感じている。

初回に引き続き顎・首・肩の筋肉弛緩及びトリガーポイント療法・顎周りの筋肉矯正施術を実施。術後は痛みが更に軽減している。

<3回目>

前回施術から3日後に実施。顎の痛みとクラック音は術前の時点で前回より大幅に軽減している模様。

従来同様の施術を実施した。術後、痛みとクラック音は殆ど感じない状態に。肩こり・首の違和感は解消されている。

<4回目>

前回施術から2日後に実施。日常生活で顎の痛みやクラック音は無い状態に。

改善施術の仕上げとして顎周り矯正・筋肉弛緩・上半身の筋肉アライメント調整を実施し、今施術をもって改善から再発防止メンテナンスへと移行する。


コメント

I.Kさんは大学生の学生生活をする中でも特殊な環境におられます。

薬の研究や臨床実験、それをまとめて報告する為の英文による膨大な量のレポートをパソコン作業で実施しなければならない環境で頻繁に前屈みの姿勢をとらざるを得ない状態でした。

今後もしばらくこの環境が続くそうなので、治療者の私からアドバイス出来る事は、研究・パソコン作業を断続的にする事や合間に前屈み姿勢を解除して、施術の中で一緒に実践した首から腰にかけての痛みや不快感を防止する体操を頻繁に行っていただく様お願いしました。

身体が資本ですから健全な状態を維持できなければ研究や作業のパフォーマンスも100%発揮出来ません。今後は作業と体のメンテナンスを上手くバランスよく行って頂ければと思います。



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